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蒼紅の夢小説部屋
2010年08月18日(Wed)
【海のように 4】


その日、午後の部 授業中。


私は初めて遅刻した。




「一体何処に居たんですか!言いなさい!神崎さん!」

私、神崎はな。

只今怒られてます。


「何処に居たと聞いているのですよ!?」


「う・・・えと、屋上に・・・」


「屋上に居たのですね!?しっかり時計を見なさい!!」


「・・・・はいぃぃぃ(泣)」


今怒っているおばちゃん・・・じゃなくて先生は、
学校一怖いとされる社会の先生だ。


(よりによって何でこの先生なんだろう・・・)


今日も私は運が悪いみたいです。


「ちょっと!聞いてるんですか!?」


「ふぇ!? あっ、はい!!」



(もぅ・・・・サイアクだ・・・こんな時こそ助けてよ・・・ヤンキー君んんんんんんん・・・・)


それから、おばちゃ・・・先生の怒声はチャイムが鳴るまで響いていた。





そして、帰り道。


「はな、一緒に帰ろうぜ」


ヤンキー君が話しかけてきた。


一瞬ビックリしたけど、


「うん。いいよ。」


なんとなく笑って見せた。




それから、近くのファミレスに寄った。

とりあえずジュースを頼んで色々お話したりした。


「そういえば、名前、聞いてなかったよね。何ていうの?」


「ん、何だと思う?」


「むぅぅぅ〜。分かるわけないじゃんかぁ〜。」


名前を教えてくれないヤンキー君にちょっと怒って、またほっぺたを膨らませた。


「当ててみてよ。はななら分かると思うけど。」


でも、彼がにぃって笑うから、

ついつい許してしまう。


「えー、じゃあ、健斗・・・とか?」


「ぶっーぶっー。何?健斗って。全然違うよ。」


「えー・・・わかんな・・・」


「ウソ。あってる。」


「・・・・え・・・・」


一瞬動きが止まった。


「俺の名前、健斗。」


「な・・・でも、違うって・・・」


「嘘だよ。嘘。俺だってビビったぜ。まさか一発で当てるなんてな。」


「健・・・・斗・・・・」


「何?」


「ううん・・・なんでもない。」


まだ信じられなかった。



まさか



本当に



名前を当てるなんて。



「ちょっとぉー?大丈夫かよ。」


「ふぇっ!?あ、ゴメン。」


なんか、ボーっとする。

何でだろ。


胸が熱くて


苦しい。


もしかして・・・



これが




「恋」ってヤツ?



「なぁ、ホントに大丈夫かよ?顔赤いぞ?」


健斗君が心配する。


でも、それが余計に



私を熱くさせる。



どうやら、私は健斗君が好きみたいです。




私は、初めて



恋をした。





17:23
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